インドの部屋について
ナマステ!マウントヒルヨガスタジオ代表の山坂良子です。

現在、世界中にヨガが広がって、学ぶ場所はたくさんあります。 その元になっているのはインドのはずですが、ほとんどはアメリカ経由で広がったものです。 それは肉体に、外側に集中し過ぎていて、ヨガの純粋な意味をなくしてしまっている場合があります。
私がヨガを始めたのはパニック障害を患っていた頃、ヨガの教室に友人が誘ってくれたのがきっかけです。 習い、教え始め数年が経った頃、ちょうど福岡に住んでおられたインド人の先生を紹介してもらい、インドのヨガを習い始めました。
それは、それまで習ったヨガとは全く別のものでした。 「稲妻が落ちた」感じがしました。

インドの先生から学んだことは、「体を作るのは日常生活である」ということ。
「思い」を整理すること。
そのやり方を教わりました。
そして、大切なのは「知る」こと。
大いなるものを知る、じゃなくて、自分を深く知る。
自分でいること。
その自分で学ぶこと。
全ては、誰もが生きるために必要なことです。
先生に出会わず、それまでの「ヨガ」を続けていたら、
「オールモスト、ダイね」と先生に言われたまんま。死んでたな、と。
ヨガで一番大切なこと

・ポーズする前に(3時間)食事をしないこと。
・ポーズが終わってから(30分)飲食禁止。
・ポーズをしている時、口を開けないこと。
これを守って行うことをしていないなら、オールモストダイです。
健康のために、と思ってやっていたヨガで死にます。
と言っていいほど、大切な大切な約束ごとです。
他にも、
息は静かに、音を立てずにする。
手の指は開かず、揃えておく。
ポーズごとに死者のポーズをする。
締め付ける下着や服を避ける。
などがあります。
詳しくはスタジオで。
初めてのインド
そして、福岡からインドへ帰ってしまった先生に会いに行ったのが2012年。
初めてのインド。
その時、スワミ バレンドゥ ギリ師(グルジ)に初めて会いしました。
グルジは嘘つく人とは目も合わさない。
と、脅されていたので、初めてのときはビビってました。笑。
※嘘とは、自分につく嘘のことです。当時、しれーっと自分に嘘をつく癖があった私は、先生に指摘され続け、訓練中でした。
しかし!初対面の私たち(生徒さん3名と)に、笑顔でウェルカム!と迎えてくださったのです〜
腰が抜けるかと思ったー!!!
その時の写真がこれ!
リシケシで頭剃っていったので、ビューティフル!と頭なでなでしてもらいました。
そして、首から下げているクリスタルのマーラー(数珠)を頂いたのです。グルジがずっとつけていたのを、外して私にかけてくれたの。
めっちゃ重い。
帰国してから少しして、電話がかかってきました。
「いつもつけときなさい」って。外してるのバレてた。笑。
ここ日本だから、いつもは無理だよっていうと、
「ヨガを教えるときだけ、つけなさい」
ということで当時、スタジオでつけてました。
そして、ある時、出産後に会社復帰したばかりで
久しぶりに来られた生徒さんが
スーリヤナマスカーラが終わる頃
青ざめてふらっとされたので死者のポーズをしてもらいました。
※上記の約束事を守ってもらっていたら、クラスの途中で具合が悪くなることはありません。
その時に、片手にこのクリスタルを持たせてみたら
ガバッと起きて、涙目で「何ですかこれ!!!」とおっしゃって
顔色も良くなって、みんなと一緒にポーズし始めました。
グルジのパワーが入ってたんですねー
その時、あー私、守ってもらってたんだな。と知りました。
その後、そのクリスタルを塩漬けしたり、煙で燻したり浄化を試みましたが
無理でした。
それまで海外といえば、ニューヨーク、パリ、ロンドン、ミラノとファッションウィークか!おしゃれ!笑!
都会しか行ったことのなかった私がインド。ヨガを始めてからも、友人知人からお腹壊したなど散々な旅の話を聞いていたので、行きたいと一度も思わなかった国へ、行くことになるなんて。
パンツ破れてる小さい男の子が花を売っていて、
買ってあげなきゃって最初は思うんだけど、
しつこく売ってくるし。
英語は自力でどうにかしてる。
何よりも、その子たち、キラッキラな目をしている。
強い!!!
初めてのインドはショックを受けまくり。いい意味で!
衝撃。
なるようにしかならない。
衝撃。
求めなければ来る。
衝撃。
諦める。
脱力。
開放。
一皮剥けた。
私でいること!ってこういうことか。
安心。
美しさ。
純粋な美しさ。
こんな感じです。
日本人向けの旅でなかったのが幸か不幸か!笑!上記のようなことを経験できました。
そして、次は2月のクンブメーラで待ち合わせね。
と、約束をして帰ってきたのでした。
家族でクンブメーラ
2013年2月、2回目のインド。
ジャイプルの先生に会う、そしてアラハバードのクンブメーラへ行く。
家族は全員初インド。私は2回目。
インドで手配してもらうと、きっと母や娘が耐えられない。
と思い、自分で全て手配して出発。
出発前にスタジオで生徒さまたちに古着の子供服などを持ってきてもらい
ジャイプルの孤児院に持っていきました。
このとき、
持っていっても、持っていっても足りないんだな。と思いました。
私は、上から目線でこの人たちを見ていたんだな。と気がつきました。
そんなこと、思ってもないって
いい人ぶってたな。と。
それから、この子たちの方が強く生きてるって思いました。
この先、7年くらいで20数回インドへ通うことになるのですが
生きてる、という感覚を忘れたくなくて、確認しにいってたようなところもあります。
今、これを書いている2020年11月
コロナで今年はインドへ行けません。
行けないことがストレスではありませんが、心の奥の方では欲している。
魂を感じる国、インド。だな。
懐の深い、母なるインドだよ。
クンブメーラへ
クンブメーラは12年間に4カ所を巡るインドの宗教行事、巡礼。世界で一番大きい平和的な祭典。ウィキより。
2013年は12年の中でもマハークンブメーラという期間中に訪れるのは1億人とも言われる大規模なものでした。
ジャイプル→デリー→バラナシと飛行機乗り継いで、タクシーで3時間で会場のある町アラハバードに着く。が、インド中からアラハバードに向けて人がワンサカ向かっているので車は先に進みません。
会場へ行く人たちは、標識のサンガムというのを目指します。
ガンジス川、ヤムナー川、地下から溢れ出るサラスワティ川の合流地点をサンガムと言います。
12年に一度、ここが一番の聖地になる。そのときに沐浴する。そのためだけにインド中から人が集まるのです。
車内から。
よその車の中はぎゅうぎゅう詰めです。
5時間くらいかかったのか?ホテルに到着。
サンガムにいってみたくて、暗いうちから母とリキシャに乗って会場へ向かいました。
リキシャを降りてから、結構歩きました。
初めての場所、真っ暗で人混みの中、地図もない。
だけど、恐怖心は一切なく、ワクワク感が飛び出そうだった!
ようやく川が見えてきたと思ったら
たくさんの人たちが沐浴してた!
2月の明け方はインドも寒いですよ!
沐浴しました!濡れたまま、またリキシャでホテルへ帰る。
グルジからヨガクリヤ、アーサナ、ナディショダンプラナヤマを習い、スタジオで教えています。
インドでは、現地の小学生から高校生のヨガクラス、大学生、ジャイプルでは警察署のスポーツ選手のクラスを。小学生から中学生がプッタパルティのサティア サイババ アシュラムでのパフォーマンスの手伝いなどをしました。

グルジと一緒に過ごせる時間は、ご飯を作ったりチャイを作ったり、グルジがどんな生活をしているのか、どんなことを言っているのか、べったりひっついて見ています。 一緒にいるだけで、私の中の不安やわだかまりがなくなる。 純粋になっていく。インドの聖者、すごいですよ。ほんとに。
ヨガって一体何?ヨガを知らない現地の人たちとの交流にも、学ぶことはたくさんあります。
ヨガのポーズだけがヨガではありませんから。
ヨガは生き方であり、生活です。 毎日の過ごし方、食べ物、飲み物、仕事の仕方、生きる社会や人との関わり、生き物との関わり、自然との関わり、生かされているという意識、自分自身の沸き起こる感情と向き合うこと。もちろん、体を大切に、自分を大切にすること。
マウントヒル ヨガ スタジオではインドのヨガを学べます。

自分自身の気持ちに、純粋な気持ちにもっと気づいていけるように、ヨガをしましょう。 そんな思いでヨガを教えています。 インドの部屋は、私のこれまでの、これからのインドでの経験を載せていきます。