7つのクリヤを紹介します。
①ナウリ
腹直筋をかき回し動かす。 胃腸を活発にし排出を促すデトックス。
方法
足を開き、やや膝を曲げて立ち、両手は膝の上に置く。 息を全て吐ききり、止めた状態でお腹を凹ませ、緩ませることを繰り返す。 息が苦しくなったら吸い込んで終わり。 慣れてきたら胃の左側と右側と交互に凹ませ背中の方までごそっとマッサージするように動かします。
効果
腹部のガスを減らし、便秘を解消する。生理に関する症状も改善する。食欲が増し、消化不良をなくす。 血流を促し、手足の冷えの改善。胃腸の動きを活発に、食べたもののエネルギーを吸収できるように、排出もしっかりとできるようになります。 元気になります。
注意
・空腹時間が長い朝一番に行う。
・便秘気味のかたはコップ一杯の水を飲んでから行う。
・お臍の両サイドに痛みがある場合、血圧の高い方、腸の病気を持つかたもしないでください。
②ジャンネティ(鼻うがい。鼻腔の浄化)
鼻うがい。鼻腔の浄化
方法
ポットにぬるま湯と塩を適量入れます。
※ポットに入ったぬるま湯が、鼻に痛みもなくすんなり入っていく程度の水温と適量の塩を入れます。 ツンとしたら、水温と塩の量を調整してやり直します。
鼻うがいが終わるまでは全て、口呼吸です。 まずポットの先を左の鼻に入れお顔を右に少し傾けます。 鼻の中を水が通る感じを見ていくと右の鼻から水が出てきます。 口で息をし続け、特に吐くときは口まわりの力を抜くようにしましょう。 鼻の周りが緩み水の出る量が多くなります。 ポット一杯分が終わったら、もう一度ぬるま湯と塩をポットに入れます。 次に右の鼻にポットの先を入れ、同じように口で息をしながら右の鼻から左の鼻へ水を通します。 ポットの水を出し切ったら、口で息をしながら立ち上がり手を腰の後ろで組んで口で息を吸い左の頬を下にして鼻腔に溜まった水を鼻息で出します。
次に右の頬を下にして口から息を吸い鼻から吐く。 これを繰り返し4回行い終了です。
※週に2回程度行います。
効果
アレルギー性鼻炎や花粉症の改善だけでなく、視力の改善、てんかん、喉の痛み、鼻の通り、ニキビ、頭痛、耳の痛みなど心理面からくる異常症状も改善します。 取り込む酸素の量が大幅に増えますので、疲れにくくなり、頭もスッキリ、長く続ければお腹も強くなっていきます。 鼻腔内の環境が改善するので、呼吸が楽になります。 プラナヤマを行う際にもいい効果を感じやすくなります。 ヨガをする全ての人に必要なクリヤです。
注意
・ポットの水が眉間へ入りツンとするのは危険です。 そうなったら、その日は終了です。中に入った水が降りてくるまでやらないでください。
・ジャンネティは朝一番にするのが理想です。せめて午前中に行いましょう。夜寝る前にしてはいけません。 鼻腔に水が入ったまま寝てしまえばその水は頭部の奥深くに入り込み、出てこなくなります。
・風邪や花粉症、鼻炎がひどいときもしません。 このとき、上手くやれば症状の改善になりますが間違えば病気の元となります。 もしする場合はジャンネティに精通した指導者の下でするようにしてください。
頻度
できるだけ定期的に。週に1、2回は行う。
販売
グルジデザインのネティポット。初心者でも安心。
③ストラネティ
鼻に紐を通し口から出す頭部のデトックス
方法
紐を水で洗います。初めて使うときは滑りを良くするため、食用油を紐全体に塗ります。 ギーがあればベスト、食用油はできるだけ自然のものにしてください。 紐を左の鼻へ入れ、鼻腔内を通過して口腔内に出てきたら紐の先を片手の人差し指と中指でつかみ、もう片方の手で鼻から出ている紐を持ち少し動かした後、口から引き出します。 紐をきちんと水で洗い、次は右の鼻へ同じように行います。 5分後にジャンネティで鼻腔に下りてきた汚れを洗い流し終了です。
効果
咽頭、耳、鼻、目の様々な疾患から守り、風邪や咳、流行り熱を予防する。 記憶力の改善にも。ハタヨガプラディーピカーによると、視力が格段によくなり、普段は閉塞している鼻腔が広がり、呼吸器官の汚れが除去される。
注意
ゴシゴシとこする場合、強くし皮膚を擦過しないこと。 使用後、紐は水でよく洗います。ねじった部分をさらにねじり硬くして、陰干し。乾かしてまた使用します。 ねじった部分は抗菌作用があるミツロウがついています。 このミツロウが取れてしまうと抗菌作用がなくなり使えなくなります。 また、ねじった部分が真っ直ぐに立たなくなったときも使えません。 新しい紐に取り替えてください。
頻度
もし、目、耳、鼻が弱い(問題がある)場合は、毎日する。 問題がなくなれば週に1度でよい。
販売
紐(コットン)1,400円
④ドティ(包帯状のコットンを飲む、喉、食道、胃の浄化)
包帯状のコットンを飲み込む喉、食道、胃までの浄化
※スタジオで山坂指導での練習可能。グルジに認められるまでは自宅での練習は禁止。1人で行うのは危険です。
方法
7mの包帯状のコットンを熱湯消毒し、コットンの先を舌にのせパクパクと食べるように喉へ、さらに水で喉に流しこんでいきます。 ドティは食道、胃を埋めるように入っていき、7mの最後の10㎝くらいを残し全て飲み込みます。 次に中に入ったコットンを引き出します。20分以内に行うこと、それ以上時間をかけるとコットンを出せなくなり体内に留めることになります。この場合とても危険です。 引き出したコットンには内側の壁についた汚れがごっそりついています。
注意
ドティを飲み込み始めから20分以内に全てを出し終わらせること。 それ以上続けると飲み込んだドティは体外へ出すことができなくなることがあります。 20分経ってなくても食道にガスがある場合ドティを出すのが困難になり、 焦ってドティを引っ張り出そうとし、食道を傷つけてしまいます。出すことができない場合もありますので、 1人での練習はとても危険です。スタジオで山坂指導での練習は可能です。